■こんな方に向けて解説!
・電気代の高騰に伴い、オーブンレンジの電気代を知りたい人。
・電気や計算に対して苦手意識がある方。
・電気代の計算方法がよくわからないという方。
「大型でかつ高温になるから電気代が高そう」「色々なメーカの機種があるけど電気代に差はある?」等オーブンレンジの電気代がどのくらいかかるのか気になっている方に向けて、各社のオーブンレンジの消費電力を元に電気代を算出したいと思います。
この記事では、電気や計算になじみのない方でも、簡単に電気代の計算ができるように、基本的な電気代の考え方も絵や図を使って解説したいと思います。

私は車から家電と幅広く様々な電気設計エンジニアとして経験をしてきました。
様々な経験を積む中で、計算や電気が苦手な方が、理解する上でつまづきがちなポイントを把握できるようになりました。
この記事を読めば、「製品に印字された”消費電力”から”電気代”を計算ための手順」を簡単に把握することが出来るようになります。
オーブンレンジの機能をおさらい
オーブンレンジとは電子レンジの機能にプラスして、オーブン機能、グリル機能、スチーム機能などを追加した製品です。各種機能について簡単におさらいします。
電子レンジ
電子レンジはマイクロ波を食品にあてることで、食品の水分子を振動させて加熱させます。 温度というのは、物質を構成する原子や分子の振動の度合いによって決まるため、水分子を強制的に振動させることで温度を上げて温めます。
オーブン機能
オーブンレンジ内全体の温度を上昇させて、食品にじっくりムラなく熱を加える機能です。火の通りにくい厚みのある肉や、クッキーやケーキなどの焼き菓子、パンなどに適した調理方法です。
グリル機能
短時間で食品を加熱する調理方法です。グリルは焼き網を表す単語で、焼き色や網目模様をつけるような加熱方法を指します。焼き魚や薄い肉などを調理するときに向いています。
スチーム機能
スチーム機能は高温の水蒸気を利用して食品に火を通す調理方法です。シュウマイや肉まんなどのいわゆる蒸し料理向きの機能です。
消費電力量を確認
Panasonicのカタログをもとに消費電力量を確認したいと思います。今回はビストロというモデルで確認します。
年間の消費電力量は66kwhと記載があります。
ちなみに、kwhという単位は、1kWの電力を1時間つまり1h 使い続けたときの電気の量を表し、1kW×1h=1kWh と表現することが出来ます。

消費電力量の算出条件は
ちなみにこの年間消費電力量がどのように算出されているのでしょうか。※17を見てみると、年間の消費電力量は省エネ法特定機器電子レンジの測定法による数値と記載がありますね。

これは国で定められた方法を使って消費電力を算出しました、ということを言っていますね。 いずれのメーカもこの測定方法に基づいてい消費電力を計算しているため、各社の製品性能差が同じ基準で比較できるということですね。
測定方法は電子レンジとオーブンの年間の消費電力量から算出されています。
電子レンジの場合は、4種類の重さの食品を温める場合の消費電力をそれぞれ調べ、電子レンジの年間平均使用回数を考慮した数字を掛けることで疑似的に計算します。

オーブンレンジも考え方は同じです。内部温度を初期温度から177℃上昇させて、さらに20分間維持した場合の消費電力を調べ、その値に年間の平均使用回数(月3回程度)を掛け、疑似的に消費電力量を計算します。

電気代の単価を確認
電気代の単価は、1kWを1時間使った場合を25円として計算していきます。
※25円/kWhと表現することもできます。

消費電力量×単価で年間の電気代を算出
1kwhで25円なので、ビストロの年間消費電力量である66kwhの場合
25円/kwh×66khw=1650円/年
かかるということになりますね。
続いてオーブンや電子レンジを1回使った場合の電気代がどのくらいになるのか確認しておきましょう。 カタログを見ると、各機能の消費電力が記載されています。 レンジとオーブンは1400W、グリルは1350Wとの記載がありますね。 この消費電力を元にに電気代を算出したいと思います。

まずWワット表示されているので、電気代を算出するための単位である、kWhキロワットアワーへ単位を変換するため、1000分の1をすると
1400W÷1000=1.4kW
と表現できます。さらに1時間使用し続けた場合は
1.4kW×1h=1.4kWh
と表現することができますね。
考え方がちょっと難しいと思うのですが、これで電気代の単価と同じkWhの単位にすることができましたので電気代を算出したいと思います。
1kWhを使うと25円という電気代の単価に対して、電子レンジとオーブンは1.4kWhのため
1.4kWh×25円/kWh=35円
となります。
つまりこの結果から、1日1時間電子レンジもしくはオーブンを使用すると35円かかるということがわかります。さらに電子レンジもしくはオーブンを10分間使用したとすると、1時間の1/6ですので、電気代は約5.8円ということになりますね。
グリルも同様に計算すると、1時間で33.75円、10分間の使用で約5.6円ということになりますね。

各社の電気代を比較
容量が30リットルの製品で東芝、日立、シャープの電気代を比較してみましょう。 東芝は石窯ドームが特徴で、日立はヘルシーシェフ、シャープはヘルシオの主力製品で比較をしています。 各社電気代に大きな開きはないイメージですね。東芝シャープが最も高く1800円、Panasonicが最も安く1650円ですね。 単体の機能の電気代に関してもそこまで大きな開きはない印象ですね。 このくらいの電気代の差であれば、電気代は製品を選ぶうえでそこまで大きなファクターにしなくても良いかなと個人的に思います。

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