■こんな方に向けて解説!
・ガス代の高騰の影響が気になる方
・電気ケトルに比べていくらかかるのか知りたい方
・ガス代の計算方法を知りたい方
この記事を読めば、ガスコンロを使ったガス代の計算方法が簡単に理解することが出来ます。

私は車から家電と幅広く様々な電気設計エンジニアとして経験をしてきました。
様々な経験を積む中で、数学や計算が苦手な方が、理解する上でつまづきがちなポイントを把握できるようになりました。
沸騰までの時間

常温のみず1リットル沸かすまでに何分かかるかを調べて そこからガス料金を算出したいと思います。 まず家のガスコンロを使って水を沸かした結果だけお伝えをすると1ℓ沸かすのに約4分15秒かかりました。↓ この結果をもとにガス料金を確認しますね まずはガス代の単価を確認しますね。
ガスの単価

ガス代大きく分けて、基本料金と単位料金の2つに分かれますが、今回は使用量に応じて変化する単位料金で考えたいと思います。 電気料金でいう従量料金のような位置づけですね。

ガスの使用量に応じて単価が異なるのですが、今回は料金の中央くらいの料金帯の料金表Bで考えてみたいと思います。 料金表Bの場合、1立方メートルのガスを使用するごとに、199.33円かかるということになりますね。 言い換えると、ガス台の単価は199.33円/m3ということになります。
沸騰までに使用したガス量
今度は、お湯を沸かすまでにかかった4分15秒という結果からガスの消費量が何m3(立法メートル)なのか計算します。
ガスコンロのスペックを確認

リンナイのガスコンロのガス消費量を確認すると、4.2kWと記載があります。つまり1秒間に4.2kWのガスを使用することになります。 ただ、このままではいまいちよくわからないので、ガスの単価に使用していた立法メートルへ変換したいと思います。 少し難しい変換になりますが、ゆっくり説明をしていきますね。
標準熱量

変換にはこちらの標準熱量という基準を使います。これは1立方メートルのガスが持つエネルギーを表す指標になります。 東京ガスのサイトを見ると標準熱量は、1立方メートル当たり45メガジュールと記載があります。 この指標を使って、コンロのガス消費量を確認します。

消費電力[W] ⇒ 消費エネルギー[J]

先ほどの4.2kWに使用時間をかけるとジュールという単位に変換することができます Wワットは1秒間のエネルギーに対して、ジュールはエネルギーの量そのものといったイメージですね。 結果4.2W×255秒となり、結果1071kジュールのエネルギーということがわかりました。 1000kが1メガなので、1000分の一をすると、コンロで1リットルのお湯を沸かすのに1.07MJのエネルギーを使ったことになります。
消費エネルギー[J] ⇒ ガス使用量[立法メートル]

ではここで、先ほどでてきた、標準熱量を使用します。標準熱量は1立方メートル当たり45メガジュールでしたね 1.07MJ÷45MJ/m3をすることで、お湯を沸かすときに使用したガス量を知ることが出来ます。 計算の結果、約0.024m3のガスを使用したということが分かりました。 すごくややこしい計算ですが、あと一歩頑張りましょう。
ガス代は約5円

最後にガスの使用量と、ガスの単価をかけることで金額を算出できます。 ガスの単価は、199.33円/m3×使用料約0.024m3をかけると結果 4.74円となります。 つまりガスコンロで1リットルのお湯を沸かすとガス代が4.74円かかるということになります。
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