■こんな方に向けて解説!
・電気代の高騰に伴い、どの電力会社へ乗り換えるべきか悩んでいる方。
・電気や計算に対して苦手意識がある方。
・電力会社の料金計算方法がよくわからないという方。
今回は電力会社の乗り換え先の選び方をご説明します。
この記事では、電気や計算になじみのない方に向けて、電気料金の考え方と電力会社の乗り換え先の選び方絵や図を使って解説したいと思います。

私は車から家電と幅広く様々な電気設計エンジニアとして経験をしてきました。
様々な経験を積む中で、計算や電気が苦手な方が、理解する上でつまづきがちなポイントを把握できるようになりました。
この記事を読めば、「電気料金の基本的な考え方と、電力会社乗り換えの検討方法」を簡単に把握することが出来るようになります。
電気代高騰の背景は?
現在、液化天然ガスなどのエネルギー価格の高騰に加えて、ロシアのウクライナ進行も重なり エネルギー資源の調達価格はますます高騰している状況があります。
電力会社を取り巻く環境の変化

上記に伴い、電力の小売り会社の倒産や撤退が急増しています。 具体的なところでいうと、エルピオ電気や楽天でんきといった電力会社が新規申し込みを停止している状況です。 このように今利用している電力会社が急に電気事業から撤退というケースもこれから発生する可能性がおおいにあるといった状況です。
電力会社を選択するための考え方とは
状況の変化に合わせて電力会社を選択できるよう電気料金の基本的な構成を踏まえながら、乗り換えの流れを実例を交えてお話をしてこうと思います。
東京電力→Auでんきの乗り換えを例に考えてみましょう

今回は、東京電力からAUでんきに電力会社を変えるべきかという例でお話ししてきますね。 Auでんきの一般家庭用プランであるMプランを見てみます まずは料金体系を簡単に解説しますね。
Auでんきの料金体系

大きくはこちらの4つに分類されます。
- 基本料金:毎月かかる固定料金です。契約電流が多いほど基本料金は高くなります。
- 電力量料金:電気の使用量に応じて変化する電気代です。また電気の使用量によって段階的に単価が変化します。
- 燃料費調整額:火力発電に使用する燃料の調達費用です。その時々に応じて調整が入ります。
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金:再生可能エネルギー普及のため国が定めた料金です。
HPを見ていくと 月々の電気料金はお住まい地域の電力会社の電気料金とほぼ変わらないと記載があります。 1~3円ほどの誤差はあるがポイントを含めると安くなるということですね。
ポイント還元率の確認


ではそのポイントがどのような内容か見てみましょう。
こちらの詳細が書いてある契約の説明文書を見てみると、このような注意書きがありますね。
ポイントの対象となるのは基本料金と、従量料金になりますね。 AUとUQモバイルを利用しているユーザは還元率①となり それ以外のユーザは②になり還元率は異なるということが書いてあります。これらを踏まえて考えると、地域の電力会社と電気料金が料金据え置きとなり、さらにポイント還元分安くなるというところが売りだとわかりました。
東京電力 vs Auでんき 電気料金比較
東京電力とAuでんきでどれほど料金に差があるかグラフ化しましたのでご覧ください。 ちなみに基本的な料金体系は東京電力も、AUでんきと同様ですので、それぞれ同じ条件で比べてみました。
縦が値段で、横が使用電力量ごとに各社の電気料金をまとめたグラフになります。
契約電流40Aでの比較

料金の差はほとんどないことがわかりますね。ポイントを考慮し、電気代から差し引いて考えた分が各消費電力事の右の値になりますね。 月々30円から500円弱くらいのポイント還元が得られるということがわかります。 年間にすると契約電流によっては結構お得な値段になりそうですね。
契約電流50Aでの比較

こちらも同様の傾向がみられました。 電気料金の差はほとんどなくポイント還元が使用電力に応じて30円から500円弱あります。
契約電流30Aでの比較

契約電流30Aも他の傾向と同様ですね。
まとめ
ポイント還元分を考慮すればAuでんきへの乗り換えがお得になりそうです。
今回の比較のように基本料金や従量料金をご自身の使用電力に合わせて考えてみることで、乗り換えの要否の検討が可能になります。
動画でもご視聴いただけます!
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