電気代は気になるけどなんだか計算が難しそうと感じている方に向けて、窓用エアコンの電気代を簡単に解説します。また現在の電気代値上げの状況も加味して、電気代がどれほど高くなっているのか説明します。
今回はアマゾンで人気のコロナ製の窓用エアコンで確認します。
通常エアコンとの違いは?
そもそも窓用エアコンは通常のエアコンと何が違うのか説明したいと思います。
窓用エアコンはその名の通り、窓枠に設置できるエアコンですね。 エアコンの室内機と室外機の一体構造となっているため、室外機を外に設置したり、壁にダクトを開ける工事が不要です。 そのため、例えば賃貸物件で壁の穴あけ工事の許可を取る必要がなかったりとか 室外機を置くスペースがない部屋への設置が可能になります。
窓枠への取り付けは比較的容易にできる一方、本体重量は21kgあって少々重めなので、場合によっては取り付けサービスなど 利用することも検討したほうが良いかもしれないですね。
最適な部屋のサイズは?
対応している部屋の部屋の広さは4~7畳と記載があります。 4から7と記載があるのは、家の構造によって冷やすことのできる部屋のサイズが変わるということも意味しています。
取扱説明書を確認してみると 鉄筋アパート南向き洋室の場合、10平方メートルもしくは11平方メートル。 木造南向き和室であれば6平方メートルもしくは7平方メートルと記載があります。 平方メートルの表現を変えると、鉄筋アパートであれば約7畳、木造であれば約4畳の広さを冷やすのに適しているということになります。
電気代を計算してみよう!
電気代の単価
まず、電気代の単価ですが、25円/kWhで、つまり1kWを1時間使った場合25円かかるという前提で考えます。

消費電力を確認してみよう
ではそんな窓用エアコンの電気代を消費電力を元に確認しましょう 消費電力は545/625Wと記載がありますね。 コンセントから供給される電気は東日本と西日本で周波数が異なっているので、その違いを考慮した値になっていますね。 今回は消費電力の大きい625Wの方で考えていきたいとおもいます。 ちなみにこの消費電力ですが外気温が35℃の時に27℃の冷房設定とした場合の消費電力を表しています。
kWh(キロワットアワー)へ単位を合わせよう
電気代の単価と単位を合わせるため窓用エアコンの消費電力をkWhへ変換を行いたいと思います。 kWhは、1kWの消費電力を1時間使った場合の消費電力量を表しています。 ですので窓用エアコンを1時間使ったと考えると、消費電力量は0.625kWhと表すことができます。
消費電力と単価の掛け算をしてみよう
kWhに単位を合わせたので、これに電気代の単価をかけます。 0.625kWhへ電気代の単価である25円/kWhをかけると、1時間当たり約15.6円かかるということがわかります。 では仮に日中8時間窓用エアコンをつけっぱなしにするとどうなるのか考えてみます。 この場合、1時間当たりの電気代15.6円×8時間となり1日125円となります。 さらに1か月続けると3750円となります。
電気代高騰の影響は?
燃料費調整額と再生エネルギー賦課金
現在、燃料価格の高騰という状況もありますので、燃料費調整額、あとは再エネ賦課金もさらに考慮して考えて行きたいと思います。
東京電力の2022年7月の燃料費調整単価は4.15円/kWh、再エネ賦課金は2022年5月から3.45円/kWhとなりました。つまり電気代値上げに影響のある単価は合計7.6円/kWhとなります。

電気代高騰の影響を計算してみよう
この単価に対して、先ほどの計算と同じように電気代を計算してみますね。 窓用エアコンを1時間使った場合の消費電力量0.625kWhに7.6円/kWhをかけると約4.75円となります。
1日8時間使ったとすると38円かかることになります。 1か月続けると約1140円となりますね。
窓用エアコンの電気代の合計は?
先ほどの結果と合わせて考えると、1か月4890円かかるということになります。 つまり通常の電気料金に加えて燃料費調整額、再エネ賦課金を足すことでトータル1か月4890円電気代がかかるということがわかりました。
エアコン冷房やスポットクーラーの電気代はこちらを参照ください


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