■こんな方に向けて解説します!
・電気代の高騰に伴い、エアコン暖房の電気代を知りたい方。
・電気や計算に対して苦手意識があるけど、電気代の考え方が気になる方。
・最近家の電気代が高くなっているため、つっけぱなしの家電の電気代を把握したい。
真冬の寒い日々が続くとエアコン暖房をつけっぱなしにしたまま過ごすことも増えてくるため、電気代が気になる方も多いと思います。
そこでこの記事では、電気や計算になじみのない方でも、簡単に電気代の計算ができるように、基本的な電気代の考え方も絵や図を使って解説したいと思います。

私は車から家電と幅広く様々な電気設計エンジニアとして経験をしてきました。
様々な経験を積む中で、計算や電気が苦手な方が、理解する上でつまづきがちなポイントを把握できるようになりました。
この記事を読めば、「製品に印字された”消費電力”から”電気代”を計算ための手順」を簡単に把握することが出来るようになります。
ダイキン製 エアコン暖房の消費電力は?

エアコンの消費電力については暖房標準、暖房低温の2つがあり、それぞれについた算出したいと思います。ちなみに双方の意味は以下となります。
暖房標準0.86kW:室外の空気の温度が7℃、室内の空気の温度が20℃であるときの消費電力
暖房低温1.23kW:室外の空気の温度が2℃、室内の空気の温度が20度の時の消費電力
暖房で部屋を暖めるときに、外が寒ければ寒いほど、暖房に電気を使いますよということですね。
暖房標準での電気代を計算してみよう!
電気代の従量料金単価

まず、電気代の単価ですが、25円/Kwhで、つまり1kWを1時間使った場合25円かかるという前提で考えます。
kWh(キロワットアワー)へ単位を合わせよう

では電気代の単価と単位を合わせるためにkWhへ変換を行いたいと思います。 kWhは、1kWの消費電力を1時間使った場合の電力量を表しています。 単位を合わせるためエアコン暖房を1時間使ったと考えると、消費電力量は0.86kWhと表すことができます。 これで電気代の単価と単位を合わせることができます
消費電力と単価の掛け算をしてみよう

0.86kWhへ電気代の単価である25円/kWhをかけると、1時間当たり22.36円かかるということがわかります。 では仮に日中8時間エアコン暖房をつけっぱなしにするとどうなるのか考えてみます。 この場合、1時間当たりの電気代22.36円×8時間となり1日約179円となります。 さらに1か月続けると,5366円となります。

電気代高騰の影響は?
燃料費調整額と再生エネルギー賦課金

現在、燃料価格の高騰という状況ももありますので、燃料費調整額、あとは再エネ賦課金もさらに考慮して考えて行きたいと思います。東京電力の2022年12月の燃料費調整単価は5.13円/Kwhですね。 また再エネ賦課金は2022年5月から3.45円/Kwhとなりました。 2つの単価を足し合わせると合計、8.58円/kWhとなります。 この単価に対して、電気代を計算します。
電気代高騰の影響を計算してみよう


2つの単価を足し合わせると合計、8.58円/kWhとなります。この単価に対して、先ほどの計算と同じように電気代を計算してみますね。 エアコン暖房を1時間使った場合の電力量0.86kWhに8.58円/kWhをかけると約7.38円となります。 1日8時間使ったとすると59円かかることになります。 1か月続けると約1771円となりますね。
暖房標準の電気代の合計は?

先ほどの結果と合わせて考えると、通常の従量料金に加えて燃料費調整額、再エネ賦課金を足すことで1か月で7137円の電気代がかかるということがわかりました。
暖房低温での電気代を計算してみよう!
では暖房低温の場合はどうなるでしょうか。消費電力の1.23kWで考えてきます。
従量料金は?


先ほどと同様に従量料金を計算すると下記のようになります。
1時間当たりで約32円
8時間暖房をつけていると256円
1か月続けると7675円
燃料費調整額と再生エネルギー賦課金は?


燃料費調整単価と再エネ賦課金も先ほどと同様に計算します。
エアコン暖房を1時間使った場合の電力量1.23kWhに8.58円/kWhをかけると約10.6円
1日8時間使ったとすると約84.4円
1か月続けると約2533円となりますね。
暖房低温の電気代の合計は?

先ほどの従量料金の結果と合わせて考えると、1か月約10208円かかるということになります。
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